【公演情報】2023/10/08(Sun.) 甘き笛たちのコンセール〜パトリック・デネッカーを迎えて〜

甘き笛たちのコンセール パトリック・デネッカー氏を迎えて

○日時
10月8日(日) 16:00開演(15:30開場)

○会場
日本キリスト教団島之内教会
大阪メトロ「長堀橋」駅より徒歩5分

○出演者
リコーダー:パトリック・デネッカー
リコーダー:井上玲
ヴィオール:平尾雅子
テオルボ:上田朝子

○入場料
¥4,000

○プログラム
マレ:三声の組曲 第3番 ニ長調
オトテール:2本のリコーダーのための組曲 第1番
マレ:ヴィオルと通奏低音のための組曲 ニ長調
ドルネル:三声の組曲 第1番
オトテール:トリオ・ソナタ 第3番 作品3
ほか

○問い合わせ・申し込み
Googleフォームから簡単にお申し込みいただけます。
reiinoue.recorder@gmail.com
090-8934-0482

○プロフィール
パトリック・デネッカー:リコーダー
 主に古楽の演奏と研究に力を注ぐ、ベルギーのリコーダー奏者。
 リコーダー奏者であるがゆえ、デネッカーはいわゆる「歴史的」音楽演奏の世界に行き着いているが、彼によれば、それはルネサンス、バロック、古典派に限定されるべきではない。どんなに新しい音楽様式であっても、その時代精神や習慣は研究できるものだ。
 デネッカーは可能な限り選んだ音楽に最も適した楽器を使うことで、音楽作品が生まれた世界により深く共感しようとしている。音楽はまた、思いつきや空想で妥協することなしに、その瞬間ごとの創造物であり続けなければならない。したがって、「古い」や「歴史的」という言葉は、特に音楽のような刹那的なものに対しては相対的な語なのだ。古い時代の音楽を演奏するとき、古い時代の芸術を語ることができるだろうか? 否、なぜならその音は今まさに鳴り響いているからだ。しかしそれゆえに、ある音楽作品が作曲された当時にどのような状況でいかに鳴り響いたのか、その響きの探求がますます興味深いものとなる。いずれにせよ、魅力的で驚くべき結果をもたらし、人によって、また瞬間によって常に異なる軌道をとるこの探求に乗り出すには、個人に委ねられた余地が最も重要であることに変わりはない。
 デネッカーはイル・ガルデリーノ、リチェルカール・コンソートといったアンサンブルや、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ヨス・ファン・インマゼール、寺神戸亮、上村かおり各氏との共演を重ねている。自身ではルネサンスアンサンブル「ラ・カッチャ La Caccia」とバロックアンサンブル「レッドヘリング RedHerring」を主宰。アルタ・カペッラからバロックオーケストラまで非常に多様な編成を持つこれらの編成で、デネッカーはあらゆる種類のリコーダーや歴史的リード楽器を演奏し、そのレコーディングはAntarctica(ベルギー)、Ricercar(ベルギー)、Acoustic Revive(日本)、Initié(日本)などのCDレーベルから多数リリースしている。

井上玲:リコーダー
大阪府生まれ。幼少より古楽に関心を抱き、8歳よりリコーダーを始める。東京大学文学部を卒業後、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程を修了し、同時に大学院アカンサス音楽賞を受賞。一方、中学・高校在学中よりコンクール受賞を重ね、2019年の第32回国際古楽コンクール〈山梨〉旋律楽器部門で第3位(第1位なし)。2021年にはドイツ・マクデブルクの第11回テレマン国際古楽コンクールにて第2位および聴衆賞を受賞。リコーダーを山岡重治、庄野龍夫の各氏に師事。またケース・ブッケ、ペーテル・ファン・ヘイヘン、パトリック・デネッカーの各氏といった国内外の演奏家からの指導を受ける。現在は大阪と東京を中心に精力的な演奏活動を展開するほか、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」に出演するなど活躍の幅を広げている。

平尾雅子:ヴィオル
京都に生まれる。国立音楽大学楽理科卒業後、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムでディプロマを取得。更にハーグ王立音楽院で研鑽を積む。在欧中はジョルディ・サバル主宰「エスペリオンXX」のメンバーとして活動した。帰国後自らの研究とアイデアを生かした演奏会、CD録音を行う中《マラン・マレの横顔 IV》は第45回レコード芸術誌アカデミー賞を受賞、《ディエゴ・オルティス》は朝日新聞特選盤に選ばれた。オルティス著『変奏論』(1553)を邦訳 (アルテスパブリッシング)。2018年まで国立音楽大学、京都市立芸術大学音楽学部非常勤講師を務めた。富山古楽協会講師。ドイツ、ケーテンにおける国際バッハ-アーベル ヴィオラ・ダ・ガンバコンクール審査員。

上田朝子:テオルボ
4歳より音楽を学び始め、桐朋学園大学ヴァイオリン科を卒業、同大学作曲科修了。オランダ、ハーグ王立音楽院学部リュート科を最高得点古楽科主席で卒業し同音楽院修士課程を優秀賞付きで修了。バーゼル・スコラ・カントルム中世・ルネサンス科修士課程修了。リュートを故・金子浩、マイク・フェントロス、ヨアヒム・ヘルトの各氏、バロック・ヴァイオリンをエンリコ・ガッティ氏に師事。ビアージョ・マリーニ古楽コンクール第1位、ファン・ヴァセナール古楽コンクール第3位、ロンドン国際古楽コンクール第2位受賞。ヴァイオリンと作曲を勉強した経験を活かし、通奏低音とルネサンス期の編曲技法の研究、実践に注力している。

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